高山なおみさんの日々ごはんの世界展〜丸好酒場でヒゲオヤジ氏と御対面な日和!

日記文学が好きなのは、誰かの本棚やレシピを覗きみるのと似ているような気がする。武田百合子さんの存在を知ったのは、ヤギヤスオさんの著作『るつぼな下北沢日記』の記述から…。ヤギヤスオさんの下北沢交遊録飲兵衛日記の体裁をとりながら、時折みられるキラキラ光る価値観が垣間見れてドキッとする。下北沢ガイドとしての趣きを通り越し、ヤギさんの細野さんとの出逢いやどんとのお父様との民族論まで発展する件は哲学的でもある。中でも収穫は武田百合子という存在を知ったことにつきる。


リアルタイムな時系列な日記に脱線気味な思い入れが回想録として散りばめられヤギさんの歴史をも重なる。偏見なく公正なので交遊する人たちは様々。アーティストは勿論 街の方々と社会的立場は無関係であり(そのために畑違いも何のその人間交差点なのだ)
もしかすると来るもの拒まず、他力本願かもしれないが下北沢の浮き世を浮遊するには好都合であろう。意識的にしているわけでなくヤギさんの良心によるところが全てであろう。

殿山泰治さんのJAMJAM日記〜大衆食の詩人・遠藤哲夫さんなどの佇まいと一致する。





で、図書館で『富士日記』を借りて一気に読み倒す。
どうしても手許に置いておきたくて中央公論文庫で揃える。

武田泰淳と百合子と娘の花 との家族関係
別荘を修理する上で関わり

街まで行き来することからガソリンスタンドとのかかわり

食事 四季 ポコやタマなどペット

様々な視点で読み返しに堪えうる日記である。それは百合子さんだからこそなのだ…。

そんな時期 マガジンハウスから刊行されたクウネルを購読するようになっていて、富士日記も紹介されていた。

クウネルには 高山なおみさんが取材されており、彼女の日記 『日々ごはん』を手にとるようになる。吉祥寺が舞台のこちらの日記。コックとして働いているクウクウでなおみさんとスイセイとの結婚パーティーで篠田昌巳さんが生涯最後の演奏のしたとか、


フィシュマンズの佐藤さんのことなど ヤギヤスオさんの日記と重なるし

百合子さんとなおみさんが重なり合う!

なんだか横軸が繋がり立体的になってゆく自分の脳みそも 嬉しそうです。


ずっと楽しませてもらった『日々ごはん』も最終巻が8月に刊行されました。

最終巻を記念して、蔵前のアノニマスタジオにて『日々ごはんの世界展』が8月29日の日曜日が開催されるので、蔵前を中心にお散歩しましょうか!

日曜日を惜しみなく楽しむために

まずは根津のお蕎麦屋さん『鷹匠たかじょう』へ…。

朝7時半から開いているありがたいです。

『おはようございます。』とガラガラ〜
結構混んでますね〜。お客様にずれていただいく。


斜向かいには、いつかお見かけした下駄に洗い晒しのリーバイスに黒縁メガネのお兄さん。お金はいつも読んでいる文庫本に挟んであって、おもむろに紙幣を出すから思い出す。

こちらは、お兄さんの様子をチラ見しながら、日本酒の『鷹勇』一合を『盛り合わせ』やりながら、ラストオーダー前に
『せいろ』を頼み 締めました。


そうでした 湯葉も頼みました!山葵と鰹の酒盗が薬味なんです。


まだまだ大盛況な店内を出ました。
陽射しが痛い。

言問通りを上野方面の坂道を昇る。

お次は こども図書館へ!


坂を登りきった桜木町の交差点。

谷中ボッサはまだ開いてませんが、カヤバ珈琲へ!
復活されたカヤバ。
アイスコーヒーでヒトヤスミ。