やまちゃんバーカ

暑さ寒さもなんちゃらって…。事実持病のヘルニアが季節を知らせてくれる。何となく重くだるい。

最近みた展覧会も季節のわかれめを象徴していたな。

千葉市美術館 にて『田中一村 展』
我が家からほど近い千葉寺に住んでいたことがわかり、とても親近感がわきました。当時の農村の面影は、僅かに残る松林にみることができる。奄美の自然。オキーフのような大胆な構図ばかりではない、鳥たちの素描や自ら製作した工芸品。画家の息子としてなるべくしてなった道ながら、神童として才能をふるっていたことになにも違和感もなく育ってゆくはずであったのに…皮肉なものです。

自己を見つめ 奄美にいたる。

埼玉県立近代美術館にて『アンドリューワイエス展』は秋めく寒さを象徴しているかのようだ。クリスティーナとアルヴァロのオルソン家の世界。田中一村と同様にワイエスも画家の息子である。やはり神童として一村と同じような境遇であったのであろうか…

明と暗 白と黒 あらゆる反復するリズムが、その落ちついた画面の印象から裏腹にきこえてくる。

ザ バンドのラストワルツのテーマ


ガースのオルガンの荘厳な響きが流れだす。

オルガンの音はリチャードマニュアルのファルセットの導きだし、果てに彼の少しテンポの遅れるドラムが流れ込んできた。


ワイエスの絵が後のルーツミュージックへの興味やサム シェパードやケルアックへの興味への礎になっていたのかと今更ながら気付かされる。

画集だけではわからない筆圧や効果的に作用している染みや跳ねた絵の具。

原画の持つ生命感にゾクゾクする。


昨夜は、高山なおみさんの『日々ごはん 12』で言及されていた 木皿 泉さんのエッセイ『二度寝で番茶』を求めた。もしかしたら前倒しで発売さればと欲目もあった『深夜食堂』最新刊も一緒にと思いながら、そちらはかなわず…またこの次の機会ですね。

帰宅してから読むのももどかしくて書店のそばにある居酒屋で読書。


木皿さんは、ドラマ『すいか』の脚本を担当されている方。高山なおみさんが度々、日記に取り上げていたのが木皿作品。その惚れ込みようが、今回のコラボレーションに繋がったのは容易に想像がつく。


はじめてゆく居酒屋は普段は行くことはないが、知らない店でほったらかしで読書に集中してみたかった。


ドラマ『すいか』は存在こそ知ってはいた。高山さんの日記に登場していたから。でも、テレビをみる習慣がない私は、そちらの方面にとても疎い。



芸能人の方の名前も全然しらないし、よくタイプを説明するのに芸能人の方をたとえに出すことがあるけど、わからないから いつも困ってしまう。


昨日の居酒屋の店員さんは、明らかに男性客への配慮というべき店側の気の入れようであった。
お客様の無駄話にもキチンと対応していたのも店の理念なんだろうと…

呼ばなくても視線の範囲には配置しているから、これから この居酒屋の評判はきけるかもしれない。