ポカポカ散歩日和 上総一ノ宮駅をテクテク その2

こちら一ノ宮は芥川龍之介と縁が深いらしい。農村の佇まいから、海を目前に避暑地な雰囲気を感じたのは、今にはじまったわけではない。
それは歴史的にも明らかであった。

久米正雄芥川龍之介は大正五年のひと夏、現在も営業する旅館『一宮館』で過ごした。

現在は首都圏への通勤圏内ながら、当時は都会から離れ、現世からは遠い土地であったに違いない。


一宮館
http://www.ichinomiyakan.com/


夏目漱石の手紙

http://www.geocities.jp/sybrma/202sousekinotegami.html



kusa cafeのお話から、脱線してしまいました。

オープンしたてで庭を眺められる。壁際にすわれました。狭いカフェですが、お客の視線が交際しないような席の配置なので、落ち着いた店内。だから大人数でのおしゃべりはご法度。ボケ〜としながら読書が最適!

ぽつりぽつり、来店される方は皆さんひとり。


やっと聴こえるピアノのBGM。カウンターの中で豆粒を選別している。金属のトレイに置くカタンとする音にかきけされるくらいに絞っている。
ブレンド以外では、
何種類かあるうちに日替わりで三種類 供される。

ケーキも三種類。


エチオピアモカベイクドチーズケーキを注文してみました。
借景を独り占めして、ウットリ マッタリ。荒放題と思しき景色だが、四季折々の主役たちが こっそり控えているのだから店主のセンスがうかがえよう。

実際に寛ぎにやってくる方だけでなくコーヒー豆やパンだけ求める方々もそれなりにいらして如何に、こちらの味が定着しているのかがわかる。

過剰なサービスは控えていて、かといって放置されているわけではなく
こちらの仕草で意思が通じる。

こちらにいらしている方々は、この雰囲気を共有し、この一体感を心地好く過ごしている。

再読したばかりの 富士日記。 関井さんや外川さんなど お馴染みの登場人物が物語をすすめる。