ホキ美術館〜茨城県近代美術館 週末美術館日和 その2

今年の11月3日に開館したホキ美術館は写実絵画専門美術館で館長 保木将夫 氏が収集したコレクションを展示してます。昭和の森 公園に面しております。
回廊型のギャラリー。外からの採光を効果的に配しており、地下の大作展示では、ゆっくりと鑑賞できるように、作品ごとに低反発クッションと作者の解説が小さくアナウンスされてます。
 
入口からは、裸婦や生物が並び、実物が目の前にあるかのような錯覚と感動。肌のみずみずしさと滲み出る躍動感。
絵画の初歩的な感動や素直な表現で写実絵画の世界に引き込まれ、展示は地下へ地下へ進む。
 
森本草介さんのフロアーにて、アングルのような壮大なる作品群に圧倒される。首筋から背中〜指先にいたるフォルムの美しさ。森本さんが介されたモチーフとの対話がきこえだす。すると、どうだろうトーンの中の階調に森本さんの表現する世界が浮き上がる。暖かいオレンジの明部からオリーブの暗部に至る世界。森本カラーがフロアーに溢れホカホカとなる。
写実でありながら、ありようは抽象的である。モチーフの魅力を最大限に利用し、自分の扱える色で捩じ伏せる。人物の森本カラーに馴染むと、続きにある風景や静物がどうしてモチーフとして採用されたかわかる。森本さんのクロッキーやデッサンがみてみたくなった。
 
 
青木敏郎さんや原 雅幸さんなど子供の頃画集で感動した作家の作品が目の前にある
 
 
最下層には、保木氏が「私の代表作」というテーマで依頼した大作のフロアー。
 
なんといっても 諏訪 敦さんの作品。
ぐ〜っと締め付けられる。
 
 
開館したての週末で混雑していたが、フロアーを独占し鑑賞してみたくなる。
 
 
こちらの美術館を発端にして色んな展開や流れができればよいですね。森本草介さんや中山忠彦さん野田弘志さんなど大家以外は比較的若い作家もコレクションしているので、企画展などへの展開も予想できよう。
 
 

ホキ美術館
千葉市緑区あすみが丘東 3‐15


帰りは、駅まで散歩しながらです。陽射しが暖かいです。途中で公園でダバダでもとスーパーで小さいワインやパンを揃え、てくてく。付近はベッドタウンなんですね。

新しく整備された道路で、路地もないですね。結局適当なところもなく駅に着いてしまう。





土気から蘇我に戻り、開店を待って『やまちゃん』へ。暖簾もあがってないのに、5分前にはカウンターが埋まっている。飲み物が届くのを待つ皆さん。

味噌仕立ての煮込み豆腐が名物のこちら。煮込みではなく『重ねカサネ』と呼ばれる。最大の特徴は玉ねぎの微塵切りが薬味でドバっとかかっている。

もつ焼きもあるのだが、魚料理が得意な居酒屋。ホッピーはもちろん三冷

この字カウンターに座れば、中の息子さんの包丁捌きや備長炭の取り扱いが目の前で繰り広げられ、やまちゃん劇場が楽しめる!

カサネ食べたいが、頼むと、それだけで満腹になってしまうのでカキ酢を注文。